リラックスの恩恵
私たちは知らず知らずのうちに様々な枠組みの中に生きています。
それはこれまでの人生の中で自らに取捨選択した沢山の経験の中から、一つ一つ意識的にも無意識的にも築き上げてきた信念によるモノ(=枠組)だと言えます。
普段は余りにも自然にその枠の中に生きていて、そんな枠があることさえ気が付かないかもしれません。
若しくは、その事が普通である、常識的である、当たり前のことだ、と感じているかもしれません。
しかしその枠は、個人に寄って形も大きさも様々に異なるものであることを、大人になり色々な人と関わることで知っていく人は多いでしょう。
男女と言う性差や環境、住む国や地域の文化によってもその枠や価値は様々です。
例えば海外に出て行く、又は生まれ育った場所から離れることで、自分がある特定の枠=ローカルな価値観を持っていた事に気がつくことがあります。
それはそこに居続けていたら気が付けなかっただろう、自分と同一化されていた枠組です。
その同一化していたものから自分を引き離すことをロシアの神秘家グルジェフは"自己想起"と言いました。英語では"Re membering"と表します。直訳では"再びメンバリングする・集め直す"と言う様な感じでしょうか。
何かの慣習や当たり前だと思いながらパターン化したもの、自己同一化していたものから、一旦自分を切り離し、そして改めて再度構築し直す。
それは昨今"気付き"と呼ばれるものと同意義ではないかと感じています。
この気付きと言うのは、気付こう気付こうと息先立っている時には中々現れず、ふとした瞬間に訪れるものだったりします。
お茶を飲んで一息ついていたり、何気なく空を見ていたり、友達と会話している時にふと閃いたり、そんなリラックスした瞬間に不意をついてやって来たりします。
そんなリラックス後の気付きが増えることは、自己を何度も何度も構築し直していること、と実は言えるかもしれません。
自分ではなかったものを剥がし、バラバラに存在していた自分を構築し直すことは、より精妙な領域の自己に近づくことであるとグルジェフは言いました。
リラックスすることの恩恵は中々大きそうです。
そしてそんな気付きを継続的に自身のものとし、更なる精妙な領域の自己の構築を促すには日々の瞑想も(+エッセンスも)オススメです。
3/5の"啓蟄"も過ぎ、新しい年度に向けて環境が変わられる人も多い時期ですが、まだまだ季節的には三寒四温と言うことで不安定さが残ります。
深呼吸とリラックスを意識しながら過ごして行きたいですね。
(画像↑KAGAYAさんよりお借りしました)
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